成人病のある人は注意しましょう

高齢者はいくつもの成人病をもっている場合が多いのです。
口腔の健康は全身の健康と深い関わりがあります。
ですから、全身疾悪がある場合はこの治療に支障を来たすことがあります。
また、歯の治療を受けることで精神的ス卜レスも受けます。
たとえば、注射をうったり、歯を抜くときは緊張しますが、この時、血圧は約30~50mmHgも上昇する場合があります。
糖尿病、心臓病、高血圧、肝臓疾患、腎臓疾患、血液疾患などあらかじめ歯科医に申告しておくことが大切です。

からだや口の中が変化してきます

1 あごの骨がやせてきます

年をとるとまず全身の骨がほっそりしてきます。
あごの骨もやせてきますので、義歯が不安定になってきます。
義歯に異常がなくても、定期的にかかりつけの歯科医にみせて、チェックを受けるようにしましょう。

2 睡液の量が減ってきます

若い時に比べて睡液の量が減ってきます。
そのため、義歯の安定が悪くなったり、ちょっとした刺激で口の中にキズを作りやすくなります。

また睡液には、食べ力スを洗い流す働きがありまけが、この能力が低下してきますので、
むし歯や歯周病にかかりやすいのです。
歯根部がむし歯になったり、固いものを食ベた時に歯が折れやすくなります。

おいしく、楽しく、食事をとろう

老年期は、健康状態や老化の度合いに個人差がありますが、少しでも老化を遅らせるように、量より質の食生活が基本です。
歯が抜けてしまった場合には、義歯などを入れて治し、噛めないからと柔らかい食品摂取に偏ることのないようにしましょう。

よく噛むことは、大脳を刺激し、ボケの予防にもつながります。
材料を小さく切ったり、隠し包丁を入れるなどの工夫をして食ベやすくしたり、料理の組み台わせに変化をつけ、個人に合わせた食事を楽しむことが大切です。
力ルシウムを十分に補給すると共に、魚、大豆製品、卵などからたんぱく質も十分に摂取することが必要です。

調味はうす味とし、食品の持つ香りや酸味を上手に利用すると良いでしよう。

義歯を上手に使いましょう

1 あなたの義歯はオーダーメード

義歯の作成

―人―人あごの形や、顔の形に合わせて作られます。
この大切な義歯を手入れして使いましょう。
義歯はあなたの体の―部となり、健康を守ってくれます。

 

2 義歯を入れたら卜レ―二ングしましょう

食事の卜レ―二ング
最初はやわらかい物や、小さく切った物から食べてみましょう。
奥歯で左右バランスよく噛むことが大切です。
発音の卜レ―二ング
発音しにくい「サシスセソ」「タチツテ卜」の練習をします。
新聞や本を声を出して読むことも一方法です。

3 義歯の状態をチェックしてもらいましょう

新しい義歯は、はじめの内はなじまないことがあるかもしれませれが、使っている間に慣れてくるものです。
骨がやせて合わなくなったり、痛い所が出てきたら、我慢せげにチェックを受けて調整してもらいましょう。

自分勝手に削ったり、針金を曲げたりしないことです。

4 口の中を清潔に

汚れた義歯は口の中に病気を起こしたり、口臭の原因になります。
毎食後、歯と義歯をブラシでみがいて清潔にしておきましょう。

5 はずした時は水の中に保管しましょう

口の中の湿った状態で使う義歯は、はずした時は水の中に保管しておきます。
湿った状態にしておかないと水分が抜けてしまって変形するからです。

ホームドクターはあなたの良き相談相手

ホ―ムドクター(かかりつけの歯科医)を決めておくと、安心です。
あなたの良き相談相手になり協力者になってくれます。